ある日、おばあちゃんの病院にお見舞いに行くためバスに乗りました。
席は1つだけ空いていたので、みっちゃんはその席に座りました。
次のバス停でおばあさんが乗ってきたので、席を譲りました。
おばあさんは次のバス停で降りていきましたので、みっちゃんはまたその席に座りました。
次のバス停で今度はおじいさんが乗ってきたので、席を譲りました。
おじいさんは次のバス停で降りていきましたので、みっちゃんはまたその席に座りました。
でも、みっちゃんは席を譲りませんでした。
自分が下りるバス停まで、ずーっと下を向いて唇をかんでいました。(おわり)
お母さんとか、学校の先生から「席を譲りましょう」と教わってたんだろうな。
だから、真面目なみっちゃんはその通りにやってたんだけど、急に辛くなったんだろうね。
「なんでアタシばっかり」って思ったのかもしれない。間違ってないし正しいと思う。
これが「譲った時の笑顔やお礼が気持ち良い!」ってなると、また状況も変わったんだろうなって思う。
「席を譲りましょう」と教えることより、「お礼を言われると嬉しいよ」って教えてもらえるとよかったかも。
お礼を言われて楽しいやつは譲るし、どーでもいいやつは譲らないよね。でもそれで正解だよね。