あれって、考えてみたら、いまリベラルが嫌う冷笑系小説だよね。リベラル系が嫌いだ嫌いだと連呼してる冷笑系小説。
民主主義の担い手は腐敗し、国民も腐ってる。
やっとリベラル系勢力が権力を手にしたと思ったら、リベラル系には難局を乗り越える力はなく。
安全圏でのみしか良識派ではいられずに国民の権利をあっさり捨てる。
国民は政府を批判するが結局のところうわべだけだった。
あの話、話の筋で見ると極右勢力だけじゃなくて、リベラル勢力も相当痛烈に批判してるので、読むとすごいなあと思う。
それどころか、ヨブ・トリューニヒトは政治手腕としては大したものであり、一度としてリベラル勢力がヨブトリューニヒトに勝つことはなかった。
相当すごい小説だった。
Permalink | 記事への反応(1) | 20:01
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当時から冷笑系と呼ばれてたよ。作者の年齢的にも思想としても「しらけ世代」の典型だよ。