昔の雑誌の読者投稿欄に載っていた文章や絵を結構覚えていたりする。
でも、私がそれを覚えていることを投稿者は知らないだろう。
同じようにネットで読んだ言葉も覚えていたりする。
でもやっぱり、私がそれを覚えていることを発言者は知らないだろう。
そして私もこのように何かをネットに書いたりするが、誰が覚えてくれているのかを知らない。
けれども、私が誰かの言葉を覚えているのと同じように、誰かが私の言葉を覚えてくれているかも知れない。
ネットが普及する前は、それを信じるのはとても難しかった。
でも今は、そんな奇跡を信じることができる時代になった。
例えバズった言葉ではなくとも、誰かに私の言葉が届いたかも知れない。誰かが覚えてくれているのかも知れない。
きっと私が誰かの言葉を覚えていることにも意味がある。
ネットはどこに言葉が漂流するのか分からない、とても広い海だから。
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