古代中国には「鼎」という道具があり、
元は肉を煮るための普通の青銅器だったが、
神事の際に生贄の肉を煮るのに使われたことから祭器となっていった。
特に、夏王朝から殷王朝、そして周王朝に受け継がれた「九鼎」という鼎は王権の象徴として、
後の「玉璽」や、日本で言う「三種の神器」のように、それを持つものが王だとされた。
王を軽んじてその地位を狙うという意味の「鼎の軽重を問う」という故事成語があるほどだ。
その鼎がどういう形をしているかというと、
すなわち半球状の器から三本の脚が伸びているというもので、
故に三勢力が並び立っている状況を「鼎立」と言うし、
三人が集まって行う対談のことを「鼎談」と言うのである。
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