「あのなぁ、回転寿司ってのは、寿司が回ってんじゃねぇ!客が回ってんだ!」
とにかく顔真っ赤にして大声で叫びだした
。
おじさんは何回も叫んで叫んで叫びまくった。
店長らしき人が奥から出てきて抑えにかかるんだけどどうにもこうにもおじさんを止められない。
ここまでだと手に負えない、ということで、警察が呼ばれた。
「どうしたんだ。乱すのもほどほどにしなさい。
寿司が回転してないなんておかしなことを大声でいうのはやめなさい」と警官はたしなめたんだけど、
「違う!違うんだ!俺は知ってるんだ!」とおじさんは負けを認めなかった。
店内はおじさん何やってるんだという雰囲気に包まれたのは言うまでもない。
警官もこの場でうまく抑えるのは無理と判断したようで、警察署へ連れて行くと言い出した。
おじさんはとても不服そうだった。
二人の警官に腕を捕まれ連れていかれたおじさんは、店の入口のドアがちょうど締まるか締まらないかのところで、「それでも客が回ってる」と捨て台詞を吐き、ドアがバタンと締まった。
店内は静寂に包まれた。
僕はどっちであろうと寿司がうまけりゃいいじゃんと思った。
間に変数かまして座標変換してしまったんだなそのおじさん あとサーモンとハンバーグ寿司ください
相対的に考えれば必ずしも間違ってはいないのだろうけど、店も一緒に回っていることになるな。 これがほんとの店動説。