2018-08-24

差別のなくしか

渡辺美樹「『差別』というのはですね、嘘吐き言葉なんです。差別されてると思ってしまうから差別になるんですよ」

村上龍「?」

渡辺美樹「扱いに不満を覚えるから差別になるんです。当然だと考えれば差別じゃ無くなります

村上「いやいやいや、順序としては『差別されてる→不満を覚える』んですよね?」

渡辺美樹「いえ、不満を覚えるから差別になるんです」

村上「?」

渡辺美樹「当然だといわせるんです。鼻血を出させてブッ倒れさせて、とにかくその扱いこそ正当だと言わせる」

村上「正当だと言わせる」

渡辺美樹「そうすればその人はもう差別とは口が裂けても言えないでしょう」

村上・・・んん??」

渡辺美樹差別じゃなかったって事です。正当な扱いだと言ったのだから。『差別』という言葉は嘘だった」

村上「いや、言ったんじゃなく言わせたって事でしょ。鼻血が出させて倒れさせて」

渡辺美樹しか現実として正当だと言ったのだから差別じゃなかった。その後はもう『差別』なんて言葉は言わせません」

村上「それこそ僕には差別だなあ」

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