誰も知らない旧校舎にあるトイレ
俺しか知らないと思ってた。
誰もいない光景を頭に浮かべながらドアを開けたら知らないおじさんがいた
知らないおじさんは少し不思議そうな顔でこっちを見た
何事もなかったように顔を戻した
気まずい空気が流れた
流れたなんてもんじゃない、気まずい空気の宇宙を俺たちはボイジャーの如く漂っていた
男子トイレのアダムとイヴの如く、おっさんと俺の二人
そこに存在したのは言葉に聞い表せないイデアか
俺とおっさんは北朝鮮と日本の様に対立していた
誰も知らない男子トイレ、そこは既におっさんと俺の男子トイレだった
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