主語が大きいと言われるので厳密に言うと「高々可算個を除いて残りすべての人は、都合の悪い真実を受け入れることを断固として拒否する」のである。そして都合の悪い真実を否定するためには、嘘をつくことはもちろん、他人を自殺に追いやることも、さらには戦争を始めることも、もしそれだけの権力があるならば、厭わない。そしてこのこと「人は都合の悪い真実を受け入れることを断固として拒否する」自体が、民主主義を信じる人間にとっての都合の悪い真実なので、彼らは決してこれを認めることはない。しかしこれを認めることなくして、民主主義のシステムを確立し、維持し、改善していくことは困難である。