2018-03-11

震災は我々に原始的体験を与えた

壊滅した一つの都市、数年後には現実を模した物語が跳梁跋扈した。

放射能大津波、人心にトラウマを植えつければ売れた。

現実を乗り越えるという名目でそれらが持て囃され、人々は何の疑いもなく絶賛した。

今思えばあれは反動形成一種だ。

現実では到底打ち勝てない絶望不安虚構では簡単勝利出来た。

あの夜の暗さを、人は簡単に忘れていく。命の脆さを、日常の隅へ追いやっていく。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん