2018-01-23

帰宅指示で町並みから人が消えた

時刻は23時過ぎ。

普段より格段に本数が減った電車の車内はガラガラ

駅を降りると、まさにゴーストタウンのように人が歩いていない。

24時間営業飲食店は、ところどころ営業を終了している。

時々通り過ぎるコンビニでは、蛾が自動販売機の光に集まるかのように、人影が見える。

いつも車が行き交う大通りは、シンとしている。

雪の轍には、スタッドレスタイヤの跡が残っている。

しばらく誰も押していないであろう押ボタン信号機が青に変わる。

大通りから脇に入ると、かつての足跡は新しく積もった雪によって消されようとしていた。

自宅の前には、近所の子供達が作ったであろう雪だるまが、もとの大きさより縦に大きく成長して鎮座している。

からここまですれ違ったのは1人、いや2人か。

当分使えないであろう自転車サドルには、20cm近い雪が積もっていた。

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