成らざるを得ない
成ら/ざる/を/得/ない
・成ら…動詞「成る」の未然形
・ざる…打消の助動詞「ず」の連体形
・を…助詞
・得…動詞「得る」の未然形
・ない…打消の助動詞「ない」
「得ない」は読んだままだからいいとして
「成らざるを」について、連体形の「ざる」のあと助詞がくるから
「ざる」のあとに「こと」や「もの」などが補える
すなわち
「成らざる」を得ない
=「成らない(こと)」を得ない
=「成らない」という選択肢がない
=「成る」しかない
ところで、否定の意味が加わるのは打消の助動詞によるもの。
打消の助動詞に接続する単語は未然形に活用するけれども、未然形自体に否定の意味があるわけではない。
ちなみに
・尋常なり…「漢語+なり」で作られる形容動詞
動詞「成る」と似た活用をする(四段とラ変の違い)ので、上の場合では同様に考えてよい。
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