増田くんは田中くんによく共感してしまうし、実際そういうところある……。
なにもせずに一生を終えたい……。
増田くんはあそこまで社会不適合者ではないけれど、まわりに面倒を見てくれる人が居ると、素の自分をさらけだしている気がして安心する……。
でもそういう人がいま居ないなぁ……。
太田くんに出会いたいなぁ……。
太田くんと結婚したいなぁ……。
でもああはなれないなぁ……。
知ってる……。
あれは二次元で……。
ここは三次元だ。
いつからだろう？増田くんが田中くんにはなれないと気づいたのは。
しっかりものの増田くん。
そういうイメージをもたれることが増えていた。
でも同級生にそれを言うと笑われる。
そんなヤツである。
増田は現実を生きるのだ。
現実を、現実を生きるのだ。
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