どうやら「増田のスパムが減りますように」という願掛けをしていたらしい。
じいちゃんに先立たれたばあちゃんの新たな生きがいだ。俺はあまり強く言うつもりもなかった。
そんなばあちゃんがつい最近亡くなった。
ばあちゃんが死んでから程なくして、増田のスパムはかなり減った。
はてなが対応したのかわからないが、スパムが減った増田を見て、俺はばあちゃんのことを思い出し、悲しさとも虚しさとも似つかない妙な感情がこみ上げてきた。
それからというもの、俺は増田にスパムを連投するようになった。
増田にスパムが蔓延っていれば、またひょっこりとばあちゃんが現れて、あの声が聞けるような気がするからだ。