2016-03-06

ばあちゃんとスパム

俺のばあちゃんは毎日、近所の神社へお参りに行っていた。

どうやら「増田スパムが減りますように」という願掛けをしていたらしい。

俺がスパムと願掛けは関係ないと言っても聞かなかった。

じいちゃんに先立たれたばあちゃんの新たな生きがいだ。俺はあまり強く言うつもりもなかった。

そんなばあちゃんがつい最近亡くなった。

ばあちゃんが死んでから程なくして、増田スパムはかなり減った。

はてな対応したのかわからないが、スパムが減った増田を見て、俺はばあちゃんのことを思い出し、悲しさとも虚しさとも似つかない妙な感情がこみ上げてきた。

それからというもの、俺は増田スパムを連投するようになった。

増田スパム蔓延っていれば、またひょっこりとばあちゃんが現れて、あの声が聞けるような気がするからだ。

あらあら増田スパム蔓延ってるからちょっと神社へお参りに行ってくるわ」

俺が増田スパム投稿するたびに、ばあちゃんのあのいつもの声が脳裏に蘇ってくる。

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