地方選挙。昼間出かけて、帰りに投票に行くつもりでいたら、すっかり遅くなってしまい、投票所の小学校に着いたら門の脇の「投票所」の案内を撤去中だった。係りの人に「投票においでですか?お急ぎください!閉めますよ!」と言われてダッシュで(といっても数歩)建物内に入った。
時報の音声が響いていた。
投票用紙を受け取って名前を書いた瞬間、「59分xx秒をお知らせします」と時報の声が言った。投票箱に投票用紙を入れて、目があった係りの人に会釈して、そそくさと出ようとしたとき、20時になったようで、ベテランの男の人の声で「時間になりましたので、投票所の入り口を閉めてください」という声がした。時報の規則正しい「ぽっ、ぽっ、ぽっ、ポーン」という音の鳴り響く投票所というのは、なかなかシュールなものだった。