2014-02-16

地方物語に対する偏見

夜のラジオを聴いていたとき北陸地方シロウトさんにアナウンサーインタビューするコーナーがあった。

アナウンサーは、「雪すごいでしょ」と何度も念を押すように質問をしていた。

北陸の人は、「雪は積もってないんですよ」と本当のことを答える。

しかし、東京にいるアナウンサーは、何かの聞き違えがあったかのように

「雪すごいでしょ」と何度も聞き返す。

「ほんとうにないんですっ!」と北陸地方シロウトさんが、信じてもらえないことに苛立ちを表明したところで、この不毛な季節の挨拶は、終止符を迎えた。

東京にいると北陸地方にも雪が降らないエリアがあったり、雪がない冬の期間があったりすることに想像力が働かなくなるらしい。

その1ヵ月後、同じ時間帯のラジオから彦根の雪はすごいんでしょ」と聞こえてきたのには閉口した。

アナウンサーが想定する物語がないと不都合であることが見え隠れしているのが透けて見え、なんだか嫌な気持ちになった。

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