2013-08-31

葬式が終わって

一番つらかったのは出棺後だった

出棺して葬儀場について最後のお別れをして

銀色の扉が閉じられて

ボタンを押される瞬間は目を閉じていた

時間経って扉が開けられた時

あんなに花で一杯にしたのに

出てきた時には白い物質だけになっていた

カラカラと音を立てるその白い物質

お箸で白い壷に入れて

ここが頸椎です なんて説明を受けて

正方形の小さな箱の中におさめられてしまった

180cmの長身のあのひとが

たった一つの小さな箱の中に

いまでもまだ現実感がない

実家に戻ってから

葬儀の人が四十九日法要やら仏壇やら墓の話を矢継ぎ早にされていたが

誰の頭の中にもちゃんと入っていないようだった

日本葬式システマチックさには感嘆する

これを、大好きな人の分だけ、繰り返さないといけないと思ったら

かなりキツいな

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