2013-06-21

ノスタルジーは毒だ。

まるで2分前にさよならを言った恋人の残り香みたいなもんだ。

幸せなような寂しくてそして、得られなくてイライラする。

小学生の時意味も無く、帰り道走った。誰もいない通りを走って帰る。誰もいないか自分が一位だと思える。だから全速で走った。あの時は、呼吸の苦しさや血の味、ランドセルの重さも心地よく感じた。

家の近くに来ると金木犀の匂いがしてきて、畑仕事をしている祖母が見えてくる。

祖母が顔を上げて「おかえり」としわくちゃの笑顔で迎えてくれて、まだ呼吸の整わない口で「ただいま」と言った時はとても幸せだった。達成感でたまらなくなった。

あの時はそんな事で達成感を得られていたのに。

  • 記憶力無くてよかったなあと思うわ。こういうのに関しては。 昔のこととか基本的にどんどん忘れるので、常に昔より今のがいいわ。 何か昔はしょぼかったな~というイメージだけなん...

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