この正月に帰省して父親と話をしたのだが、どうにも違和感を感じて仕方がなかったのだが、その理由にやっとわかった。
父親はとにかく他人の事しか話さない。話題がない。誰それが病気、死んだ、儲けた、損した、息子がどうの、結婚した、孫が、子供が、家を立てただの。徹頭徹尾、他人の話。テレビを見ていると、出演者の批判ばかりなのにも気づいた。テレビに出られるような、いわゆる成功者が憎いらしい、とも気づいた。
ネットでつまらないことを書き込んでいるにしても、それらは他人のことではなくて、自分の考えたことばかりだ。批判だってされる。私にとって父親との会話は接待と変わらない。批判しない。追従ばかりだ。父も昔と違い気の難しい人になった。我慢しなくなったといえばいいのか。
どうしてそんなに他人の話ばかりするのだろう。しかも批判ばかり。自分も同じようになるのだろうか。それともこの文章がもう老化しているのだろうか。