ゲーム『街』の中の文章で
「絶望したものは既にこの世にいない。生きている限りなんらかの希望をみているはずだから」
みたいなのがあって、そこそこ気に入ってるんだけど、
軽い目眩程度の絶望っていうか、そよ風が頬をなでるような絶望みたいなのもある気がする。
ほんの一瞬だけ近づいてきて、引っかき傷だけ残していくような。
よく電車に飛び込む人に対して、
そんなこと飛び込む側も知っているはずだし、
どうしてもミンチになりたいわけでもないだろう。
通過列車ってどことなく人を吸い込むようなとこあるし。
街の文章に戻ると、絶望に肩まで浸かって百数えるシチュエーションばかりでもないだろう。
天女の羽衣で撫でられたような絶望がいろんなタイミングで訪れるんだと思う。
僕は今、天女に肩を押さえられて百まで数えさせられてる感じ。
多分、百数えたらいろいろ忘れることができる。