2012-07-04

Summerism

 季節はなんでやってくるのか

 どうしてそれはうつろいでゆくのか

 それは、公転運動があるから


 恒星があって、その重力があって初めて、惑星の公転運動があり、ひいては季節の移りゆきも生じてくるというわけだ

 つまり、季節というのは、太陽があって初めて成立するのだ


 季節は太陽のもちものなのだ


 そして夏は

 まちがいなく光の季節で

 太陽の季節でもある


 何故、時はうつろいゆくのか

 それはきっと、記憶があるから

 記憶があるから、新しい季節の輝きに気付くことができる

 かつての輝きを知っているから、新たな輝きに目をすがめることがあるのだ


 たとえば、世界の一切が、同じことの繰り返しだったとしても

 記憶があれば、その繰り返しごとに違った感想を抱くことができるだろう

 そうやって、記憶があればこそ、僕たちは同じところに留まるのではなく、次のステップに進んでいけるのだ


 全て、推進力とよぶべきものは、記憶のもとにこそある


 全ての季節の中心に太陽があるように


 しかし僕達は、いつかは記憶を忘れるだろう

 その記憶から遠くに行けば行くほど、記憶は薄れていく

 でも、遠くに行けば行くほど、また新しい記憶を手にすることができるんだ


 そうやって今日も一日を更新していく

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