2011-05-10

それ、ではなく、その情報を楽しむ

私は休日になるとオイシイ店を回っていた。どんどん店を開拓していった。

でも、そのうちオイシイモノを堪能するのが目的はなく、オイシイ店の情報を集めるのが目的になっていった。何かを食べても本当に感動することはなく、他店との比較ばかり頭に浮かぶようになってしまった。私は批評家のようになっていた。そして、そのコレクターのような行為に意味を見出せなくなり、私はオイシイモノを探すのをやめた。

食べ物の味、そのものを楽しむのではなく、食べ物情報を集めることになるのって多い。手段の目的化っていうのだろうか。

音楽ゲームファッション恋愛etc それ自身を楽しむことを忘れ、その周辺情報コレクター、つまり情報を所有することが第一目的になってはいいか。そのモノ自身への感動を忘れてはいいか

でも、それも一つの楽しみ方なのかもしれないけど。

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