はてなキーワード: エターナルフォースブリザードとは
「裏で組織が動いている。」
目の前にある文章はすべて巧妙な罠ではないかという疑念を抱き、疑心暗鬼におちいる。そして裏切られた気持ちになり、心がすさむ。
だがちょっと待って欲しい。そもそも増田に記事を投稿しているのはいつも純粋な妖精さんであるはずがない。では増田に何を望むのか。妖精さんの呼び声が聞こえるかのように、今日も一人、明日も一人。増田へと吸い付けられる。
悲痛な心の叫びなど聞こえるはずもなく、画面の中の妖精さんは(僕にとっての)暴言を浴びせ続ける。
次第に、これら全ての現象は裏で魔王が糸を引いているのだと気付く。
よくも私の妖精さんを、あなただけは許さない。
僕がふりあげた拳は虚空を突き、魔王の笑い声がこだまする。僕は「もういちどだけ、魔王にチャンスをあげる」と言う。だが、魔王はそのチャンスを活かすこともなく、私の妖精さんをもてあそぶ。僕は魔王の座る玉座の前に立つと、魔王を睨み突ける。
その薄気味悪い笑みに鉄槌をあげる。その蒼くにじんだ頬に平手打ちをしてあげる。私の嫌な感情全てをあなたに叩き込んであげる。
ただ一度きりのエターナルフォースブリザード。
ああ、あなたは凍っていくのね。おやすみなさい。良い夢を見るといいわ。次にあなたが出会うのは、僕の笑顔でありますように。
たとえば料理が上手な人が、ウィスキーを使ってなにか料理を作ったとする。隠し味程度に使えば、食べた人は「美味しいなあ、変わった風味だな」としか思わないだろうし、ある程度の量を大胆に使えば「あ、なにか癖のあるお酒を巧く使っているな」と思ってくれるだろう。超絶に料理上手な人がたっぷりと使えば「すげえ、ウィスキー使うとこんなに美味しい料理が作れるのか!」と感動してくれるだろう。
さて、今度は料理が下手な人がウィスキーを使って料理したとしよう。使用量が少なければ、食べた人はただ「不味い」としか思わないだろうし、量が多ければ「不味い上になんだこれウィスキー使いすぎ」と思うだろう。
もうおわかりかと思うが、上記のウィスキーにあたるものが、ここ最近ではすでに原義を離れて「中二病」とか「邪気眼」とか「エターナルフォースブリザード」とか呼ばれているものの正体である。
それはただの食材に過ぎない。ここで言われているようにそれ単体を重要なパッションとして誇るべきものではないし、かといってそのさらにリンク先でなされているようにそれ単体で非難すべきものでもない。大量に使えば目立つし、それが不味ければさらに悪目立ちするというごく単純な事実があるだけだ。試みに、その「痛い設定」とやらを「共産主義的思想」とか「ミリタリー蘊蓄」とかに入れ替えてみるといい。まったく同じ図式ができあがるはずだ。
二つ理由がある。一つは、「だれでも一度は考えたことがある」という共感の呼びやすさだ。邪気眼コピペはこのむずがゆく恥ずかしい共感を介して爆発的に広まった。単に「あるあるw」と笑い飛ばすギャグだったはずが、作品への非難に使われるようになった、その変節の根底には、「だれだって考えつくのだから安っぽいだろう」という認識がある。
そして理由の二つ目は一つ目から導かれる。「だれでも一度は考えたことがある」がゆえに、実際にこれを使用してなおかつ不味い作品が(ことにネット時代のこんにちでは)大量に流通しているという事実である。
だから、料理を食べずにレシピだけ見て非難したい輩はこういう愚かな帰納を行ってしまうのである。
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今さらこんなことを言うまでもないだろうが、だからクリエイター諸氏は安心してエターナルフォースブリザードで相手をどんどん殺していただきたい。こと娯楽に関して大衆は我々の想像よりもはるかに味がわかる。うまければ受け入れられるしまずければ拒絶されるだろう。