大学で非常勤講師をしています。去年は選択制だったり、今年は濃厚接触者になった、などで対面の講義をオンラインで受講する学生も多くいます。
そうなると、教員は確かに教室にいるんですけど、ヘッドセットをつけて同時にビデオ会議ツールにも配信して、というかたちになります。大学の大教室のスクリーンはしょぼい (光量が少なすぎて見えない) ので、教室にいる学生も、PCで配信の画面共有を見て、イヤホンで私の話を聞いています。
不思議な感じですけど、去年、音楽をいろいろ聞いていると、大瀧詠一さんが「ヘッドフォンコンサート」なるものを行った、ということを知りました。1981年12月だったそうですが、コンサート会場に大瀧詠一はじめバンドメンバーがいて、生で演奏しているんですが、それをミキシングしてFM電波に乗せて、観客はFMウォークマン (ポータブルラジオですよね) で聴く、というものだったそうです。全体としては、PAがないので静かで、でも生でバンドが演奏して、大瀧詠一が歌って、観客はひとりひとり、自分の世界で音楽を聴く。