「かかりつけ医」とは、耳でも肌でも尻でも、何でもとりあえずまず始めに診る医者、のことである
耳が変だから耳鼻科に、肌が変だから皮膚科に、尻が変だから肛門科に、咳が出るから内科に、ということができなくなる、ということを意味する
つまり、標榜科を目指して受診する、という患者の習慣そのものが、罰せられることになる
その標榜科において、総合診療専門医が、その専門医に代わって診察する、ということですらない
総合診療科、という標榜科において、耳や肌や尻の診療が行われる
専門医に受診するには、まず非専門医の診断が必要、という、矛盾した制度になる
当然、雲の上の存在となるわけだから、数が減って、予約しなければ診てもらえないことになる
耳垢が詰まって吸い出してもらいたい、と思ってその日に解決する、なんてことは、お父さんやお爺ちゃんの昔話、みたくなってしまう