早かった。
ここは地震が全く届かんところ。
二人の子供が揃って鼻血を出し、夜泣きしてこれ以上はおれんと思った。
着の身着のまま帰って来た。
よかった。
でも何もできない。
こっちに来てテレビの報道を見て自分が被災者なんだと改めて思い知らされる。
それ見てもちろんショックやったけど、
でも熊本で直接見てた時よりテレビで見た時の方が数倍ショックで涙が止まらん。
助けてあげたいけど、ここじゃ何もできない。
熊本にいるママ友が子供小さいのにボランティアしてたり、芸能人が熊本で炊き出ししてるの見ると自己嫌悪になる。
自分は逃げてきた。
卑怯者。
どこからか声がする。
もちろん子供を守る大義名分があるわけやけど、時間が経ってニュースの時間も短くなっていき、ボランティアの美談が多くなってくると心のモヤモヤも成長してる。
芸能人が来てくれてよかったね!と思うのと同時にもう誰も行ってくれるな、とも思う。
誰かが行く度に声が大きくなる。
卑怯者。
卑怯者。
卑怯者!
何も考えれないならいいのに。
本当の卑怯者なら、 県外に自主避難した私には行政の支援が来ない!ふざけてる! と言い出すところだからまだ大丈夫。 大丈夫だよね?