４人分の仕事を３人でやれと言われたら……

2016-02-03

女子社員４人のうち、１人が産休に入った。

そこで課長が残りの３人に、「３人で仕事をやれ」と命じた。

女子社員３人は「無理です」と反発した。

課長「無理でもやれ」

社員「無理は無理です」

「いいからやれ。命令だ」

「ふーん。じゃ、やりますけどね。どうせなら、もっといい方法がありますよ」

「何だ？」

「４人分の仕事を３人でやれるなら、３人分の仕事を２人でやれるはずです」

「それもそうだな」と課長は膝を打った。

「だから、４人分の仕事を３人でやって、それをさらに２人でやれば、４人分の仕事を２人でやれます。あと１人、従業員を減らせます」

「なるほど、名案だな！」と課長は膝を打った。

「でも、もっといい案がありますよ」

「何だ？」

「さらに従業員を１人減らします。そうすれば、２人でなく１人で仕事が済みます」

「なるほど、名案だな！」と課長は膝を打った。

「でも、もっといい案がありますよ」

「何だ？」

「さらに従業員を１人減らします。そうすれば、１人でなく０人で仕事が済みます」

「なるほど、名案だな！」と課長は膝を打った。

「では、０人で済むので、明日は仕事を休ませてもらいます。私はいなくても大丈夫」

「え？　じゃ、誰が仕事をするんだ？」と課長が尋ねた。

「０人で済むんだから、誰もやらなくても、自動的に仕事は済むんですよ。問題ないでしょう？」

「それもそうだな」と課長は頷いたが、ふと疑いの目を向けた。「おまえ、おれをおちょくっているのか？」

「おちょくっているのは、私じゃなくて、課長でしょう。４人分の仕事を３人でやれるなんていうふうに、おちょくったのは、私じゃありません。課長です。あとは課長にお任せします」

課長「ちょっと待て。本当に０人で仕事が済むのか？　証明しろ」

社員「課長なんかいなくたって、この課は仕事が回るんです。嘘だと思うのなら、課長、休んでみればいかがですか？　見事に証明できますよ」