2015-09-17

[]坂井恵理「ビューティフルピープル・パーフェクトワールド

髪を染めたりスカートの丈を縮めたりするくらい気軽に美容整形できるようになった時代の話。

が、見た目は老いずに寿命を迎える話だったり翼を生やす話があったりと、整形のカジュアル化はあくまで切っ掛けで

美醜について突き詰めるような話ではなかったな。

その観点で見るなら、容姿以外をひたすら競い合うミスコンショートストーリー面白かった。

  

醜いが美容整形しない登場人物もいたが、それは自らの意思によるので食い足りない。

醜いし美容整形したいが病気アレルギーなどの事情で出来ない、周りが美しい人ばかりの中で

醜いまま生きるしかない苦悩、みたいな話を読んでみたかった。

  

また少し時代を遡り、段々と整形がカジュアル化していく過程美人美形が増え、容姿美しい人間がアドバンテージ

失っていく、美が無効化されていく過程、みたいな話も読んでみたかった。

  

そもそも作中で不細工扱いされている人物が爺さんを除いてそれほど醜く描写されておらず悲壮感が無い。

漫画としては良くできているが、期待したような作品ではなかった。

  

小学館コミック 『ビューティフルピープル・パーフェクトワールド

http://sol-comics.shogakukan.co.jp/solc_dtl?isbn=9784091885340

http://sol-comics.shogakukan.co.jp/solc_dtl?isbn=9784091885739

http://anond.hatelabo.jp/20150915013613

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