2015-06-07

幼女「おちんちんプリキュア

日曜の午後は幼女を観察するために近所の運河沿いの公園に行く。

梅雨入り前の今時期は少し汗ばむくらいの陽気で、新緑と股下がギリギリまで短くなったJSの太腿が目に眩しい。

いつものように私は、不審者と見破られないようにハゼ釣りの道具を一揃えして出かける。

先客の爺さんが目についた。「ここいらは何が釣れるんですかね」「ハゼさぁ」などとわかりきった会話をしながら

爺さんの撒き餌が届く範囲に糸を落とす。待っているのは無論、魚の当たりなどではなく幼女だ。

 

「おちんちんプリキュアー」

幼女の嬌声が聞こえたのはそれから1時間もしない頃だった。

見ると3~4歳の女の娘が、頭を真上にそらしげへらげへらと笑いながら走っている。

傍らにはベビーカーを押しながらスマホをいじっている母親が、「やめなさいよー」などとやる気のない声でたしなめている。

スマホからは目を離さない。実に器用だ。

 

私は目を細めた。

母親の年齢は私と同じくらい。

私にも、まともな職か、まともな容姿か、まともなコミュ力か、いずれかがあれば、あのように幸せな家庭を築けていたのだろう。

「おちんちんが生えているプリキュアの本ならパパも持ってるよ。10年前からいっぱいコレクションしてるんだ」

などと他愛もない会話をしながら、運河公園を一緒に散歩していたに違いない。

いや、バカなことを・・・

私は灰皿を確保すべく、チューハイを一気に飲み干した。

 

2時間ほど経ち、母娘は帰り支度を始めた。

幼女は相変わらず「表ー彰ー状ー、頭にちんちーん」などと叫びながら走っている。

公園には10歳以上の男児くらいしかいなくなり、そろそろ撤収時間となっていった。

6月の明るい夕刻が寂しさを際立たせる。

ハゼはさっぱり釣れない。

  • 「おちんちんが生えているプリキュアの本ならパパも持ってるよ。10年前からいっぱいコレクションしてるんだ」 お前に幸せな家庭なんて似合わねえよ・・・

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