知り合い程度の爺が死んだ。
飲みに行くと一軒目は割り勘だが2件目のスナックはおごってもらっていた。
面倒くさいと感じるときもあったが、80歳を過ぎても外で飲めるのは羨ましいとも思った。
よく覚えているのは
「俺達の時代は希望があった。どんなに忙しくてもどんなに辛くても希望があったから頑張ってこれた。
家電や世の中のサービスがどんどん良くなっていき、給料も右肩上がりで上がっていくのが常識だった。
だから希望があった、希望があったからこそ子供を作り自分たちよりもよい暮らしをしてほしいと願った。
だが、今の時代は希望がない。希望が持てるような仕事をしなさい。」
といっった内容の話を良くしていた。
だが爺よ今も俺はこんなつまらない仕事をしている、きっと希望がないからなのだろう。
漠然とやりたい事はあるのだが、もう俺も30代半ばに差し掛かろうとしている。
希望とやらがどんなものか知らないが、再チャレンジしてもいいだろうか?
爺よもう一度飲みに行けるなら答えてほしい。
おお青年よ でっかくなったなあ ワシも年を取るわけだ って死んでるやないかーい 再チャレンジしてもいいだろうか? いいよ