主にラグビー部の連中からで、内容は侮辱的な事を言われたり暴行を受けたり。
同じような冗談なのか良くわからないテンションで抵抗していた。
が、あれは確かにイジメだった。
今から考えれば相手は相当軽い気持ちでやっていたと思うが
いつ始まるかわからないいじめに、そいつらがそばや後ろを通るだけでも緊張した。
それで中学2年になった頃
自分は背も随分伸びて、体が大きくなった。
だからと言ってラグビー部をまとめて逆にやっつけたりするほどの体力も思い切りも無いが、
その代わり、ラグビー部の中で若干仲間に馬鹿にされ気味の奴が居る事に気付いた。
そして、毎度の笑いながらの暴行が始まると、いつも抵抗はしていたのだけど、
その馬鹿にされ気味の奴にだけは猛反撃するようにした。
しつこくやるのではなく、笑いながらだけど、一発だけど、そいつにだけは本気の蹴りを入れる感じで。
そもそもラグビー部の中で
体の大きさや体力で言って
1対1でもかなわなそうなのはトップ1、2ぐらいまでで
特にその馬鹿にされ気味の奴は体力が無かった(あれば運動部内で馬鹿にされてないだろう)。
蹴りを入れるとぶっ飛んだが、ラグビー部も「おおう」「なにこいつ」とか言いながら笑っていて
そもそも今から思えば、比較的には悪質でないいじめだったかもしれない。
とにかくその、いじめっ子の中の一番体力と立場が弱い奴にだけ本気の蹴りを返し続けた結果、
トップ1、2には何かを認められたような変な空気になり
それ以下の構成員はよそよそしくなり
例の最下位構成員はラグビー部の中でより馬鹿にされるようになっていた。
最下位構成員といえど外部に舐められたら
全員の問題として団結して当たっただろうからこっちがやられただろうが
そういう「よい組織」でないのもなんとなく感じていた。