ちょっと前(自分的には)コンビニでツルモク独身寮の絵が使われたパンが売られていた。ちょっと嬉しくなって買った。
自分にとって、ツルモク独身寮といえば、田畑さんがすべてだ。田畑さんの班長試験の話がとりわけ印象的で好きだった。フランスに渡り家具デザイナーとして羽ばたく主人公と、家具工場の班長試験であがく田畑さん。最後にはみずからを悟り全力で試験を受ける。
読んだときは高校生だったけど、自分もあんな大人になりたいと強く思った。自分を知り、今出せる全力を出して、その場でできることを尽くす。主人公はウソみたいに家具デザイナーになったり、美人のヒロインを射止めたりするんだけど、そんなのはどうでもよかった。最後は田畑さんが幸せになってくれたのがなによりよかった。
最近はなんやらかんやらと勘違いしてる人が多いけど、田畑さんは自分について勘違いしてなかったし、あきらめてもなかった。そこがとてもかっこよく、今ではいかにそれが難しいかよく判る。