県庁所在地でさえ過疎化が進む地方都市に生まれ、そこで育った。
私は社交的なタイプではなかったけれど、そこそこ勉強ができたので中学校までの成績は学年100人の中で20番以内だった。
学校にはまじめな男の子から不良ぽい男の子までいたが、所詮子どもなので根っからの悪い人たちではない。
そう思っていた。その時は。
好きな男の子もいた。好きだとは言えなかったけれど。
みんなまじめだ。
不良っぽい子はほとんどいない。
中学校の時、100人中20番だった私の成績は200人中150番程度まで落ちた。
高校で新しくできた友達と一緒に必死に落ちこぼれないように頑張った。頑張った結果、200人の中80番程度を取り戻した。
3年生になったら勉強漬けになった。センター対策で数学をやり直すが忘れているところも多い。古文の助動詞の扱いもあいまいなままだ。
覚えている英単語が少なくて、入試問題の英語がなんて書いてあるか分からない。
入試本番は、緊張しながらも今まで覚えたことをひとつずつ書いていった。
都内の中堅私立大学の結果が届いた。
合格だった。
力が抜けた。
合格だった。
お母さんと一緒に泣いた。
大学生活は楽しかった。
周りにいるのは良い人ばかり、長い夏休みは友達と旅行に行ったり買い物に行ったりとにかく楽しかった。
2年生の時には初めての恋人ができた。
初めて手をつなぎ、初めてキスをして、初めてHもした。でも、私が彼の交友関係に嫉妬してしまったのが別れる原因になった。
20歳の時に、成人式があった。
懐かしい顔に会ってうれしかったが、同時に驚いた。
学生以外に正社員はほとんどいないのだ。セブンイレブン、ローソン、ユニクロ。
よく名を聞く店で、フリーターで働いているらしい。中学校の頃、好きだった子はホストになっていた。
小学校の頃、仲の良かった子は既にできちゃった婚で子どもがいるらしい。成人式には来ていなかったが風俗で働いている子もいるという。
現実離れした話ばかりで、実感が持てなかった。
就職活動だ。3年のときに長女である私は、地元に残ることにした。
エントリーシートを悩みながら書いた。何度も面接の練習をした。
それでも、地元の地銀は落ちてしまった。地元のメーカも同様だ。
だが、13社目の県庁所在地の中小企業には引っかかった。そこに決めた。
元の彼氏は、東京の大手企業の子会社でSEをするということを噂で聞いた。
入社した。
独身男性はほとんどおらず、既婚者のおじさんばかりだった。
専門学校卒の独身男性もいたが、30歳越えで風俗の話ばかりをしていた。
理解できなかった。
大学時代の男性たちがいかにまともな人たちだったか気づいた。
今年また不況が来た。
採用人数は0でも構わない様だ。
楽しかった青春はもう戻らない。
山形出身だけど、うちの地元もこんな感じ。 フリータ。派遣のワープアばかり。 これからの時代は勉強しないと死ぬよ。 男も女も。
地方がどうこうと言うより、大卒とそれ以外の格差&男性と女性の格差話だと思うがこれ 元増田も「地銀や地元のメーカ(多分そこそこ大きな所だと思う)」に入れればまた違ったん...
成人式や同窓会で格差に驚くのはデフォルト。
でも成人式や同窓会に出られるコミュ能力があるってのはそれだけで勝ち組って思う。
そもそも一度も呼ばれてませんが何か。 開催されていないだけかもしれんが
大学時代のまともな男性達だって、地方の中小企業で10年も過ごせば 増田が辟易するおっさんと同レベルになってるかもしれないぜ?
そもそも元増田の前では隠していただけで中身はおっさんと同じかもしれないしね。 学生の集団レイプ事件とかが時々報道されるけど、その度に「そんなのよくある事だ」と言う反応が...
楽しかった青春は戻らないが道はずっと続いてる。
それでも、働いて無いやつよりマシ
「まともじゃない」と考える自分がまともではないと考えないのか、お前は
http://anond.hatelabo.jp/20091203132742 http://b.hatena.ne.jp/entry/anond.hatelabo.jp/20091203132742 色々な要素が含まれている文章なので、どう解釈するかでその人の傾向が見えてくる気がする。 地方は地獄...