2009-11-02

年収1,000万円世帯への子供手当支給は、「子育てへの社会的評価」として必要

大石英司の代替空港

http://eiji.txt-nifty.com/diary/2009/11/post-30d7.html

から引用

引用開始】

元帥という方は、いつもざっくばらんなお話しをなさる方で、

昨日もパックインで、子育て支援の話が出た時に、所得制限は絶対駄目だ!

と仰ったんですよ。朝日の高給を貰っていた自分にしても子育ては大変に金が掛かったと。

年収一千万でも決して子育ては楽じゃない。もしそんな所で所得制限をしたら

 金持ちは嫌気が差してますます子供を作らなくなって、貧乏人の子だくさん社会になる」と仰った。

 私もこれに全く同感です。まず、地方はともかく、都会で年収一千万で子供

学校に通わせるというのは大変です。それは私立だろうと公立だろうと。

一人だろうが二人だろうが。もう毎日のように不意の出費が襲ってきます。

 それで、この年収一千万層というのは実は結構多いんです。みんなが名前を知っているような

一部上場企業は横並びでそうだし、今や公務員もすぐそこに手が届く。

しかも公務員の場合は、公務員住宅等恵まれていますから、額面で一千万に達していなくとも、

実は民間でそれだけ貰っている層に比する可処分所得な集団も決して少なくないんですよね。

 所がこの階層は、日本ではサイレント・マジョリティなんです。

世間のやっかみを買うから滅多に発言しない。

彼らが物言うときには、必ず「庶民」というマントを纏って、決して自分の稼ぎが一千万あることは言わない。

 そのせいで、彼らは、税金を取りやすい階層として御上から目を付けられるわけです。

我が家も生活が苦しいですけれど、うちはもちろん川崎市の小児医療補助制度からは外れています。

 子供病気になって総合病院の窓口とか行くと、ドンキユニクロしか知らないような

親子の見窄らしい身なりを見て、事務職さんの十人が十人、小児医療費助成の…‥、と話掛けて下さる。

 元帥も仰っていたけれど、こんだけ税金を払って、将来うちの子の肩にはジジババが

3人4人とのしかかるのに、行政からは何のサービスも無いことを腹立たしく思います。

 限られた予算であれば、もちろん自分より苦しい世帯母子家庭にばらまくべきで

あることは言うまでも無いけれど、所得制限を二千万に引くのならともかく、

一千万に引くのはナンセンスでしょう。

そこは数が多いし、決して楽をしているわけではないから。

いわんや、実態は行政ボーダーはそれ以下に置かれている。

庶民とは言わないけれど、余裕がある一般的に思われている階層にもインセンティブは必要です。

引用終わり】

年収1,000万円層に子供手当てが必要」という結論は同意しますが、

そこへ至る過程は異なる。

当方の理由は、

年収1,000万円層は、お金には不自由していない。

むしろ『自分子育て社会が正当に評価して欲しい』という欲求があるので、

その評価の手段として手当てを支給したらいい」というものです。

年収1千万円の層も、そりゃ手当がないよりあった方がありがたがるとは思いますが、

年収1千万円の層が困っているのは、お金の問題じゃないでしょう。

小学校から「お受験」すればそれなりに掛かりますが、中学受験からであれば、

年収1,000万円あれば、ナントカなる。

節約したいのなら、東京都内を避け、浦和千葉に移住すれば、県立浦和や県立千葉

質の高い教育を公立価格で受けられる。

年収1,000万円の妻」が欲しているのは、お金(手当て)よりも保育所サービスであり、

それ以上に「精神的なサポート」でしょう。

つまり

子供を育てるということは、社会的に意義があることをしているんですね、偉いですね」と

メッセージを送ること、そのことに意義があるのだと思う。

特に、専業主婦子育てしていたりする層だと、頼れる実家地方だったりして

孤立化すると、育児ノイローゼになったりしてしまう。

変な話であるが、年収300万のヤンママ層だと、「深く考えないで子育てする」ので、

あまり育児ノイローゼにもならないし、そもそも実家が近接しているケースも多いので、

祖父母にある程度頼れたりする。

一方、年収1,000万円クラスの場合、一定程度の学歴があったりするので、

子育てを「深く考えてしまう」ので、育児ノイローゼになりがち。

育児ノイローゼ組の1,000万円の妻」たちは、

社会人時代はそれなりに会社で評価されたのに、子育ては誰も評価してくれない」と

ネガティブ思考に陥り、まだ子供が産める年齢にもかかわらず「もう2人目はイラナイ」と

なってしまう。

この精神的に参っている「1,000万円の妻たち」に対して

「正当な評価をしてあげましょう。この子供手当てはその象徴です」という形で

給付するのであれば、それなりに意義があるとは思う。

「国(=社会)は自分の行いを評価してくれている」と精神的に満足すれば

「じゃあ2人目も・・・」と思う人が現れると思う。

年収300万円のヤンママ」に対しては、本当に経済的理由から子育て支援が必要ですが

(正直な話、妊婦検診代も不足している)、「年収1,000万円の妻」に対しては

社会的評価のカタチとして」子供手当てが必要なんじゃないか、と思う。

  • 年収1000万円世帯の専業主婦増田が通りますよ。 「正当な評価をしてあげましょう。この子供手当てはその象徴です」 言っちゃ悪いけど、月2万6千円ではとても「正当な評価」と...

  • 扶養控除廃止とセットだから所得制限しなくても金持ちは手取り減る。 だからリンク先の1000万でも大変だから制限するなってのはちょっとずれてる。 配偶者控除も廃止ならもっと減る...

  •  ヤンママは馬鹿だから鬱にならない  高学歴は考えすぎてノイローゼになる ってさっくりと低所得者を馬鹿にしてるところが大好きですね。

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