http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20090621/p1
読む気はしないけどなんとなく読んだ気分になりたい人のために、面白そうなところだけを抜き出してみた。以下全て引用。
・そもそも、ネットの誹謗中傷揚げ足取り炎上を、嫉妬だの残念だのとことさら問題視し、過剰反応する人の多くは、ネットの既得権益層だ。
・人々に価値あるサービスを提供する起業家が、ネットで偉そうなことを書くことを許す必要はない。彼らを「エリート」として尊敬する必要など無いのである。
・経済体制をどう変更しても、「偉さ格差」の是正には繋がらない。「偉さ格差」は、経済格差とは別次元の話だからだ。
・原理的には、マネージメントする側の人間と、される側の人間に「偉さ」の序列を作る必然性などない。
・リアルにおいて、権力者が人々の上に君臨し、人々を抑圧し、「偉さ」を搾取し、独占することができるのは、人々の生活基盤を人質にしているからだ。(略)Webの人間関係において最も革命的な点は、権力者は人々の生活基盤を人質にとっているわけではないという点だ。
・「一部のエリートが、人々を導いて、世界をよりよいところにしていく」という構図自体もまた、「近代の呪い」に捕らわれた発想の一種ではないだろうか。
・しかしながら、「偉さ」格差の是正は、はたして人々を幸福にするのだろうか?
・「賞状をたくさんもらえ、みんなの前で褒め称えられ続ける」ということは、たいして嬉しいことではないのに、「賞状をもらったことがなく、みんなの前で褒められたこともない」ということは、かなり不快な状態らしい
・「劣等回避願望(他人より劣った存在でいたくない)」と「優越願望(他人より優れた存在になりたい)」なんじゃないだろうか。同等になりたいのではなく、劣りたくないのだ。
・自分の「偉さ」を失うまいともがけばもがくほど、泥沼にはまる。だから、「偉さ」への執着を捨て、淡々と自分の役割を果たしていくことが、Web時代に求められる生き方なのではないだろうか。
・それでもなお、ネットの誹謗中傷揚げ足取りは正当化できるようなものではない(略)ただ、たいていの物事には良い側面と悪い側面の両方があり、Webの誹謗中傷揚げ足取りのようなおぞましい行為すらもその例外ではない、ということは忘れてはいけないと思うのだ。