2008-07-05

子作りと高齢出産と不安が分からん若造の戯れ言

とりとめもなく若造増田に書いてみ増田。長文ですが。

今日会社でのことなんだけどさ。

打ち合わせも終わり、仕事段取りを頭のなかで考えつつお手洗いに向かっていたら、仕事上でちょっと仕事をさせていただいたぐらいのつきあいの親会社の主任さんに呼び止めらたんだよ。

いったい何かと振り向いたらありえんぐらいの恐ろしい笑顔でいきなり何の予備動作もなく

「いやぁ、実はかみさん子どもができてさ」

などと言われたわけ。っていうか自分この人とあんまり接点ないんですけど正直言って。そりゃ、すれ違えば会釈はするけど、立ち話で雑談なんて今まであったか?それがいきなりこんな込み入った話かよ!

「は、はぁ、それはおめでとうございます」

「それがそんなにめでたくないんだよ。これで俺も70までは働かないといけなくなっちゃった

いやものすごい笑顔で言われても。

その後立ち話でこっちが聞きもしないのにそのいきさつを細々と俺はトイレに行きたいにもかかわらず話してくれる。自分の中でこの主任、渋い無口系の厳しいキャラだと思っていたので、ものすごい意外でちょっとショックである。(←なんて勝手な)

この主任さんは、今48歳で、結婚生活18年、ずっと子どもが早くほしくて不妊治療をやってきたのだそうだ。それで今回、そういう人たちの間ではちょっと有名な、不妊治療を専門にしている先生にかかって、やっとのことで子どもを授かったらしい。

その先生倫理的な問題から不適切って批判される治療もしているが、実際は子どもがほしい夫婦に正面から向き合ってくれるのでうんぬん、という演説を聴いた。

かみさんとは一回りも離れててさ、不妊はずっと俺の側の問題らしくって」

「は、はぁ。主任が原因ですか」

思い返すと酷い反応だがもう、そのときとまどう以外にいったいどういう反応をしろというのか。

「そう、俺が原因で、でもようやく授かったわけだよ」

独身で親戚集でも一番年下な自分は、そういう子どもとかににあまりであったことが無く、正直言って実感がない。けど、まぁそれなりに素直によかったなぁ、とか思う。とりあえず俺はしょんべんにいきたいんですがまぁいいんじゃないっすか、ってな雰囲気が合ったことは否めないが。

そこで、ちょっと言いにくそうに主任さんが本論に入る。

「それで……たしか増田君(仮名)、ご両親ご高齢だったよね」

「あ、はい」

「失礼だけれど、おいくつ?」

「父は今年70になりますが」

なるほど、話が見えてきた。それで俺の所に話しかけてきた訳か。ちなみに俺は今年24歳で長男で姉はいない。母親と父親は6つ違いだ。話が見えてきたところでちょっと尿意が収まってきた。

「その、失礼かもしれないが、歳を取った両親とはどうかね」

「はぁ」

「今の子が成人になるとき、私は69になるわけだ」

「……」

「どう思うかね」

いや、どう思うと言われてもわからんし。それを俺にいわれてもこまるわけですが。

「ど、どうといいますと」

「たとえばもう体が言うことをきかなくなってきていてね、若い親のようには振る舞えないと思うんだよ」

「はぁ、確かにあんまり親と走ったりした経験はないですが……」

「そうか、やはりそうか」

やはりってのは俺がデブってことを言いたいんですかあなたは。失礼な、と思ったが、先ほどまでの世界征服しそうな恐ろしい笑顔が一転、ものすごい落ち込んだもんだから、何も言えない。

「後はわりと考え方が古いと言われます」

「確かに君は最近珍しい硬い考えをしてるね」

ほっといてくれ、つまりあれですか、高齢の両親だときみみたく頭が硬い胴長短足デブ(将来禿げ決定)になっちゃうので困ったと悩んでいる訳か。などと思わないわけではなかったが、なんか思い詰めた風に「そうかわかった、ありがとう……」とどっかいっていしまい、自分も主任がいいと離れた瞬間、「とりあえずしっこしっこ、しょんべんしょんべん」という頭でトイレに飛び込んでしまったのでそれまでになってしまった。

個人的に思ったのは以下の三点。

  • 子どもができるってのは、そんなにうれしいことなのか?
  • 高齢になってからの子どもというのは、不安なものなのか?
  • 48歳結婚18年目で奥様一回り違うって犯罪だろ

とりあえずわからないのは、俺はまだ自分が子どものせいか、子どもができるっていうのはいわゆる「できちゃったの。責任取って」っていうイメージしかない。これって偏ってるって自覚はあるんだけどさ、だけどその逆って普段の人格が壊れちゃうくらいそんなにうれしいことなの?

後、とりあえず俺は確かに考え方が古くさいとおもうときもあるし、運動とか出来ないのはまぁ小さい頃運動の習慣とか無かったなーと思うことはあるけどさ、そんなに強烈にこれを理由に親を恨んだことなんて無いぞ。せいぜい将来頭が禿げることが確定している遺伝子と、この胴長短足の図体ぐらいだ。

他の親よりも明らかに年取ってるなって本格的に認識したのって、就職してから継ぐとかそういうことを考えるようになってからだし。昔はなんとなく他の人より頼りにされているような気がして、結構誇らしげにおもってたぞ。他の親が知らないことも知ってたしな。

それなのに、そんなに高齢になってからの子どもって不安なんだろうか。一回り違いって奥さんまだ36歳なんだろ。それぐらいの高齢出産なんか結構あるだろうし。それにこの主任、俺の四倍は給料もらってるだろ少なくとも。そういった面は十分だと思うけどそんなに不安あるのか?

まぁこういった俺の印象はしょんべんし終わって出たらすでに主任現場に出てて、結局伝えられずじまいってことはあるんだけど。そんなに不安なのか。望んで不妊治療してできた子どもなのに。よくわからんのです。

いや、言葉面ではわかるんだけど、本質的にそんなにうれしかったり不安だったりもんなのかなーって。

わかんね。やっぱりわかんね。

わからんので寝る。

  • おう、そりゃ嬉しいぞ。うちは俺が37歳の時に子供できたけどね。 まじめに人生が変わるからな。 コペルニクスみたいに変わる。 あと、もしリーマンだったら定年とかあるので、子...

  • 本筋とは違うとこだけど。 >昔はなんとなく他の人より頼りにされているような気がして、結構誇らしげにおもってたぞ。他の親が知らないことも知ってたしな。 うれしー。 御年44...

  • 子どもができるってのは、そんなにうれしいことなのか? 高齢になってからの子どもというのは、不安なものなのか? 48歳結婚18年目で奥様一回り違うって犯罪だろ 48歳結婚18年目...

  • http://anond.hatelabo.jp/20071231090524 俺、以前に↑これを書いたんだ。 ホントすごいうれしいもんだよ。不安もあるけどね。後、一ヶ月しないうちに生まれるよ。 名前は、伸太郎にするんだ。

    • おおー!よかったねえ、夏生まれの子だね! 暑い時期だから、奥さんの体調気をつけてあげてね。 あせもとか出ちゃうから、身体ふいてあげてねー。

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