2008-01-04

柴門ふみ家族の食卓』で書きとめておきたい台詞集

家族の食卓』(かぞくのしょくたく)は、『ビッグコミック』(小学館)に掲載されていた柴門ふみ漫画作品。 10代から30代の若い夫婦が、出産子育てなどでもがき、苦しみながらも愛を紡いでいく姿を、当事者の一人として応援しながら見守るようなスタンスで描いた作品。一貫した主人公はおらず、巻ごとに連作中篇、もしくは短編のかたちを採っている。全3巻(小学館、1991-1998年)。1995年1996年TVドラマが放映された。 (wikipedia

2007年柴門ふみの諸作品を読みまくったんですけれど、その中で一番好きなのが『家族の食卓』です。(画風もこの辺が丁度良い。最近の作品はちょっと気持ち悪い。)  前後文脈の説明をしなくても比較的雰囲気の伝わりそうなものを選んでみました。

一巻第一話 家族の食卓

「おい大地、おまえが嫌いなフリしても、ホントはママのこと大好きだってこと、ママにはばれてんだぞ」

「えっ どうして」

家族ってのはそういうもんだ」 「ときどきケンカもするけど、じつは大好き同士なんだ」

一巻第十話 トランプの家(前編)

小学校一年のとき、家に戻ると、いるはずのオフクロがいなくて・・・ 

心細くて不安で・・・・・・で、そのうち腹が立ってきて・・・

なんで早く戻ってこないんだバカヤロウッて、一人で泣き叫び出しちゃってさ・・・

おかあさんのバカヤロウ、大っ嫌いだ、俺にこんな思いをさせるなんて・・・

大っ嫌いだ、もう顔を見たくないや・・・って・・・

けど、戻ってきたオフクロの顔見ると、やっぱり好きなんだな、これが・・・・」

「あ・・・」

「つまり、俺、今そういう気分なわけ。」

「了ちゃん・・・」

「(とりあえず・・・)出ていくな、かなえ。」

トランプの家(後編)

「あー、ひどい手。取り替えたーい。」

「ぼくもー

パパ、取り替えようよ。もう一回最初から。」

ダメ!!

一度配られたカードは取り替えられないの! それは家族と同じ!

家族神様が配ったカードだから、 それも変更できないの!」

一巻第十一話 エンジェルの棲み家(前編)

「・・・思い出したから・・・」

「何を?」

今日は・・・だって結婚記念日でしょ。」

「だっけ?」

今日はあたしたちが結婚してから四百三十八日目の記念日!!」

「明日は・・・」

「四百三十九日目の記念日!」

二巻第十話 笑って!パパ

―おとうさんは笑うとき目をつぶります。そうしてうしろにそっくりかえってガハガハッと笑います。

ひさしぶりにおとうさんが笑ったらなんだかぼくまでうれしくなりました。 はらだたくや

二巻第十五話 日曜参観

ブッ

「わっ!くせえっ!!」

「アッくんがおならしたーー!!」

「笑っちゃいけないんだよ!!

人が困ってる時は笑っちゃいけないんだ!!」

三巻第十二話 母の恋

―20歳で父と見合い結婚した母は―

以来、夫と二人の子どもの世話に追われ・・・自分のことを考える時間もなく、

「あー

久しぶりに、ひでみ見てどきどきしちゃったー キャッ!」

心は20歳で止まったままなのだ。

「おかあさん・・・」

「うん?」

この十数年間 母は自分の時間を止めて、私達のために生きてくれたのだ。

「今度は、おとうさんの代わりにあたしがコンサートについてく。」

12歳の私は今日、初めて母と友達になりたいと思った。

三巻第十六話 家庭経営

「へー、石塚同棲してんのかあ。」

「はい。」

「しかし、な、同棲結婚は違うぞ。 全然違うぞ。」

「?」

「家庭は会社と同じだ。互いの家族かかえての共同社会だ。」

社長は俺だ。

共同経営者は妻―

そうやって運営してゆく。

我が社の仕事子育て、我が社の利益子供の成長。

社訓は「愛」

社名は「幸福



Amazon.co.jp家族の食卓 (1): 本: 柴門 ふみ

http://www.amazon.co.jp/dp/4091818617

  • 良い作品紹介してくれてありがとう。 引用文はそのままでも十分良いけどマンガとして読むことで本当の効果が出てきそうな感じだね。 機会があったら読んでみる。

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