はてなキーワード: 遊園地とは
デートしている夢を見た。
屋上遊園地、デパートの、古い、虹色の。ぎしぎし言うエスカレータとくすんだ色の鍋や生活用品。
泣きそうだ。
彼は黒いスーツを着て象の着ぐるみから色とりどりの風船を受け取って、つまらなそうにこっちをみて笑う。
「他に何がしたいの」
ああ、これは私が子どもの時の景色、私がまだ小学校にも上がっていないころの、懐かしい千葉のデパートの景色。
夕方に子どもたちが屋上に登って夕焼けを見るのどけさの中で、私は必死に言葉を考えている。
「何でもいい」
子どもの頃の景色に大人になってからの風景が混ざり合って落ち着かない。
昔の気持ちは消えてしまった。今残っているのはただ憧れと性欲くらいだ。
何がしたいかって、決まってるんだそんなの。
「セックスしたい?」
よかった、向こうから言ってくれて。
だって自分じゃそんなの言えない。
そんな夢を一晩中見ていた。
死にたい。
大阪だと、電車乗ってるとレイプされて、チェーン店で飯くってるとレイプされて、帰宅しようとすると、同志社のアメフトにレイプされて、家でくつろいでると鹿島建設の課長にレイプされて、姉妹で一生懸命生きてると、母親殺しに殺されて、小学校に通ってると、宅間に殺されて、新興住宅地に家買うと近くの精神病棟が野放しにして、カラオケ屋行くと、消防署の幹部親族が経営してるのにもかかわらず蒸し焼きにされて、じゃあ外なら安心かと、花火見に行くと、押しくらまんじゅうで殺されて、しかも存在しない茶髪が原因で、スキーに行くとバスが橋脚にだんじりアタックするし、流石に新しくできた遊園地なら大丈夫だろと、 USJ行くと、工業用水呑まされて、やっぱ老舗の遊園地が安心だろと、エキスポ行くと頭潰されて、せめて大阪の魂たこ焼き買うと、その店は不法占拠だし、清掃工場は無意味に派手だし。
http://anond.hatelabo.jp/20070402004954
言ってみればいいと思うよ、正直にね。
ただし、俺が考えうる限りのとびっきりのデートとセットでないとこっちも嫌だ、とか言って、映画でもウィンドウショッピングでも遊園地でも行って一緒に楽しんでくれば、それがたとえ半日限り、1日限りでもお互いにかなりいい思い出になるんじゃないかな。ついでに女心とかデートのコツとかもいっぱい教えてもらってこいよ。
それでその後結局お願いしてもしなくても、その場の気分で決めればいいだろうし、そんなふうにして男になるんだったら、尊敬できるけどな。
彼女と遊園地に行ったんです。それでジェットコースターに乗ろうって誘ったんですよ。
彼女は今まで一度もジェットコースターに乗ったことがなくて、一方、自分はジェットコースター好きなので、よく話題にしてはいたんだけど。シートに体を固定するレバーが頭の上からかちゃりと下ろされてね、発車のベルが鳴ると、吊上げのリフトにガチッと乗り物がハマってちょっとガクンとなるのね、んで一瞬間を置いて、グイイイって少しレールを軋ませながら、じわりとコースを昇り始める。どこまで昇ってくんだろう、ここで稼いだ位置エネルギーの分だけ、後のスリルが増してくんだよなあなんて考えながら景色を見下ろす、このドキドキ感が堪らないんだよ、なんて力説したりして。だから彼女も、
「一度乗ってみようかな」
とか
「一緒なら平気かも」
とか少し乗り気になっていたはずなんですよ。少なくともそこに行くまでは。だけどいざ、きゃあきゃあ悲鳴を上げる人達を乗っけて、凄い早さで目の前を通り過ぎて行くのを目にしたら、怖じ気づいちゃった、
「やっぱり怖いからヤダ」
って。何で怖いの?それがいいんじゃんって言ったら、
「だって何だか落っこちそう」
だって。
そんなわけないから、絶対大丈夫、そういうふうに設計されてるんだし、安全には凄く気を使って管理されてるんだから、って一生懸命説得するんだけどダメ。結局、
「私はここで見てるから乗っておいで」
って。正直な気持ち、怖がる彼女が自分の手をきつく握って来たり、袖にしがみついて来たり、何か普段は見せないそういう可愛らしい仕草が見られるかも、なんて幼稚な期待もしてたんで、一緒に乗れないなら楽しさ半減だから、自分も乗るの止めておきたかったんだけど、彼女、自分がジェットコースター好きなの知ってるし、ここで乗らなかったら自分のせいで楽しめなかったと落ち込ませちゃいそうな気がして、一人で乗ることにした。自分が楽しそうに乗ってみせたら、気が変わってくれるかもって思ってたのも、少しだけある。手振るから見ててなんて言い残して、荷物預けて一人で並んで。で、いざ乗り込んだわけなんですけど……
なんだろ、何かそのとき、今までとまるっきり違う感覚だった。ちっとも、ドキドキしないんです。なぜだろう、彼女にこの楽しさを伝えたくて、だから一緒にジェットコースターに乗りたくて、それで怖くないよ危なくないよって必死でアピールしてるうちに、自分が今まで、なんでドキドキしてたのか分からなくなってしまった。だって、考えてみたら、絶対安全な乗り物に腰掛けて、数分間グルグル連れ回されたあげく、結局一周してまた元の場所に戻ってくるだけなんですよ?
あれ?ひょっとして自分はジェットコースター好きじゃなかった?とか、ドキドキしてたのは、万に一つ、故障したり落っことされたりするかもしれないと疑ってたから?なんて思ったりした。それが、安全だ、怖くない、って主張してるうちに自分が暗示にかかったのかもしれない。もしそれがジェットコースターのスリルの正体だったとしたら、ジェットコースターって乗り物はとても不思議。だって、確実に安全だって信じているはずなのに、でももしかして、って疑う気持ちがあるから楽しめるってことで。自分は何に楽しみを見出していたんだろう、どこまでジェットコースターを信じてたんだろう、信じるって一体どういうことだろう、とか深く考え込まされる羽目になってしまった。
結局その後、彼女とは、一緒にちっちゃなジェットコースターに乗りました。
これくらいなら大丈夫かも、って言ってくれたので。実際、彼女も楽しそうだったし、
正直、自分もそれが一番楽しかった、今まで乗ったどんなジェットコースターよりも。
ドアのベルを軽やかに鳴らして先輩が入ってきた。さて、勝負はここからだ。ぼくは甘ったるいアイスコーヒーを一口飲んで、気を落ちつかせた。
「あ、アイスコーヒーひとつね。どうしたの、今日は。いきなり呼び出したりなんかして」
先輩は店員とぼくに順番に声をかけて、席に着いた。相変わらずせわしない人だ。先輩、といつも呼んでいるけれど、本当は先輩は先輩でもなんでもない。ただ、姉御肌なところとか、面倒見のよさだとかで、ぼくが、部活の先輩みたいだ、といった一言がそのまま定着してしまった。本人は不満らしいけれど、ぴったりなのでしようがない。
「まあ、そんなにあわてないで。コーヒーがくるまで待ちましょうよ。あ、お腹空いてたりしません?」
あわてて妙なことを口走りそうなのはぼくのほうだ。話す内容は何度もシミュレーションしたけれど、やっぱり少し緊張する。すこしでも時間稼ぎをしよう。と思っていたら追加のアイスコーヒーがやってきた。この店、人が少ないのはいいのだけれど、出来合いのアイスコーヒーは美味しくともなんともない。だからぼくは、いつもシロップを目一杯入れるようにしている。
「ほら、アイスコーヒーは来たわよ。お腹は空いてない。で、話って?」
先輩はストローでコーヒーをかき混ぜながらそう一時に言う。しようがない。ぼくはもう一度、アイスコーヒーを飲んで、口を開いた。
「話ってのはあれです。ともちゃんのこと。ほら、先輩って世話好きでしょう?だから、ともちゃんの為にいろいろ画策、いや画策ってのは言い方が悪いかもしれなけど、ともちゃんがうまくいくようにいろいろとしてたってのは判ったんです」
先輩はストローをかき混ぜる手をぴたっと止めて、タバコを取り出した。ぼくは構わずに続ける。
「ここ、禁煙ですよ。それにタバコ止めたんじゃなかったでしたっけ?そうそう、この間の遊園地だってそうでしょう?ずいぶんと手が込んでましたよね。けんじとよう子さんもグルですよね。ぼくもけんじの台詞がなきゃ気付かなかったですけどね。たぶん」
取り出したタバコを一本、手の中で弄びながら話を聞いていた先輩は、いつもそうするようにじっとこちらを見る。実のところ、ぼくはこの視線が苦手だ。だからいつもぼくの方から視線を外すのだけど、今日は先輩が先にそっぽを向いた。ぼくはちょっと不安になる。そんなぼくを尻目に、先輩はこう言う。
「まあね、勘のいい君のことだからそのうち気付くだろうな、とは思ったけどね。ともちゃんに上目遣いで頼まれたら断れないでしょ?気を悪くしないで」
ぼくは心の中でため息をつく。こればっかりは正解して欲しくなかった。
「で、どうするの?」
ぼくは表情を悟られないようにしながら用意していた台詞を口にする。
「どうもこうもないですよ。そりゃあもちろん、ともちゃんがうまくいくこと願ってますよ。ただ、意中の相手がわからない事にはどうにも。相手は誰なんですか?」
視線をそらし気味だった先輩が、またこっちを見る。ただし、今度は驚愕の表情。そしてそのままにやけ顔に移行していく。
「えーと、けんじじゃないですよね。明らかにグルだったし。それだと後は……、」
あわてて言ったぼくに被せるように、先輩が口を開いた。明らかに楽しんでる。
「教えてあーげない。そこまでわかってて、本当にわかんないの?どうしても知りたいっていうのなら、本人に聞いてみれば?ほれほれ」
そういいながら、テーブルの上のぼくの携帯をつつく。ぼくは顔が赤くなるのを自覚しながら、携帯をみるけれど、手が出せない。そうしていると、先輩が唐突にぼくの携帯を取り上げた。あー、短気なのだ。この人は。
「えーい、まどろっこしい。と、と、と、とあれ、君、苗字から入れてるの?じゃあ、のだな。はい」
渡された携帯は、すでに呼び出しをはじめている。ぼくは相手が出ませんように、と願をかけながら呼び出し音を聞いていた。電話は苦手なのだ。
「はい、もしもし」
かわいい声が、スピーカーの向こうから聞こえた。
「あのー、えーと、今時間ある?」
時間がないって言ってくれ。なんて、我ながら往生際が悪い。残念ながら、時間はあるらしい。ぼくはしどろもどろになりながら、これまでの経緯を説明する。先輩はにやけ顔のまま両肘をついてあごを支えている。少し嫌いになりそうだ。
「それで、相手が誰か教えてくれないかなーなんて。もちろん応援するよ」
しばしの沈黙。あー、地雷を踏んだかな。これだから電話は嫌いなのだ。先輩はもちろん先ほどの体勢のまま。ぼくはちらっとそちらを見て、すぐに視線をそらす。
「本当にわからないんですか?」
イエス。本当にわからない。
「本当に応援してくれます?」
イエス。応援しよう。不本意ではあるけれど。彼女はその質問のあとにもう一度沈黙をはさんで、ぼくには理解できない一言を放った。ぼくはもう一度聞き返す。先輩は今にも吹きだしそうだ。
たぶんぼくは呆けた顔をしていたのだろう。先輩はグラスに汗をかいたアイスコーヒーを飲みながらこう言った。
「まあ、うまくやんなさい」
昔、目的地よりも手前の駅までの切符を間違えて買ってしまうことが、何度かあった。そのたびに私は、いちど改札から出て切符を買いなおしていた。いま考えると、とても馬鹿馬鹿しいことをしていたと思う。乗り越し精算機を使えばいいのだから。
それにしてもなんで初乗り(っていうのかな)の料金って高いんだろう、と考えてみた。
……きっとあれは入園料なのだ。
そう考えると、運転席に面した窓にへばりつくのは極めて正しい行為だと言える。窓から身を乗り出して騒いでいるのも、アトラクションを楽しんでくれているのだと言えるだろう。吊り革にぶらさがっている少年少女は、とても良いお客様である。彼らのきらきらした瞳こそ、JRワールドが最高の遊園地である証なのだ。
しかるになんだ、君たちは。疲れきった顔でぐったりと座席に座る。満員電車で顔をしかめる。窓の外も見ようとしない。そんなことでJRワールドを満喫していると言えるのか。いや言えない。楽しめ。もっと楽しめ。なんか写真とか獲りまくれ。駅弁を食いまくれ。みんなで通路の真ん中に仁王立ちして誰が動かないでいられるかを競おうぜ。
JRワールドは皆様のご入園をお待ちしております。