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2010-08-01

帰ってきた「はしかパーティー」問題

以前

http://anond.hatelabo.jp/20100715105846

投稿で、

はてなー科学リテラシースタンダードとする天動説的考えは、

 ママワールドには通用しないよ、水疱瘡とか治った子のところに

 遊びに行くようなことは、案外ナチュラル流行っているよ」と

投稿したところ、フルボッコな目に遭いました。

「そんなママワールドは異常だ、ありえない」という風に。

まああまり小生も科学リテラシーが「はてなー平均ほどは高くない」

(世間一般よりは高いを思うが)ので、そのときはあまり反論しませんでした。

で、最近この話題を自分のところの掲示板

http://6506.teacup.com/0120320354/bbs

にしたところ、

常連科学リテラシー自分よりはるかに高い人(東大工学部卒⇒現在私大准教授)から

「そもそも予防接種副作用に関するリスクは、

 統計上で明示された以上にあると解釈すべき。

 (因果関係不明な症例は副作用に認定されないため)

 なので、(非統計分も加味した)副作用リスク回避して

 『治った子供から免疫をおすそ分け』してもらうという行為自体、

 それなりに理に適っている(科学リテラシーなしとは言えない)のではないか?」

との意見をいただきました。

以下その人の投稿引用

はしかパーティーに関して

昭和40年代まではごく普通にありました。パーティではなく、はしかになった

子どもを聞きつけ、「うちの子にもうつしてあげて、小さいうちになった方が

>軽く済むから・・・」、みたいな感じでうつしてもらってたんだそうです。

はしかパーティママとグループは、おそらくそ母親世代からその慣習を受け継いで

自分たちで納得して行っているのでしょう。

>これは私は、科学リテラシーがないからだとは思えません。

はしかワクチン危険性(副作用因果関係不明の脳症発症例etc

はしかワクチンの有効性(免疫継続しないので大人になってからかかるリスク

>vs

はしかに罹患することの危険

>を天秤にかけてるんでしょう。

>もちろん前者のリスクの方が小さいとされるから、予防接種が行われているわけで、

>私も予防接種をする方を選択していますが、予防接種危険性もよくわからぬ状態なので、

後者を選ぶのも見識の一つと言っていいと思います。

はしかリスク合併症確率統計的に算出されていて、命定めと過去に言われた

>ように丈夫な子は大丈夫なことが多いが、予防接種リスクははっきりしていません。

>なんかあっても因果関係が不明とされてしまい、泣き寝入りすることが多い。

>私の印象ですが、予防接種副作用統計にのっているのは因果関係がはっきりしている

>ものだけのような気がします。

>たとえば、うちの子は、Hibワクチン接種後、翌日に原因不明の高熱を発して、

>2日ほどで下がりましたが、医者受診すると因果関係不明と言っていました。

>実際、育児ブログなどを検索するとヒブワクチン接種後、原因不明の高熱を

>発したと書いてあるのが結構あるのですが、公式に発表されている高熱発生率とは

>全く違うような印象をもっています。そこらへんは何か不信感をもつ。

>接種後、腕が2倍くらいにはれ上がってましたが、腫れ上がる率もかなり低めの

データが公表されているようですし。

・・・ということで、「予防接種副作用リスクがキチンと見える化されている」のが

議論の前提だったと思っていたのですが、「統計に出ていない水面下のリスク」も

考慮すると、議論の枠組みががらっと変わってしまう。

改めて、「科学リテラシーが高いはてなーの方々」に、この問題を議論お願いしたい。

2009-08-06

ワクチンアレルギーが薄まった日本

  これも日経ネタだが、ヒブワクチンが「順番待ち」状況らしい。

  厚生労働省は、ワクチンの需給の見通しを「見誤った」らしい。

  小生がまだ大学生だったことは、「予防接種訴訟」などが憲法の問題集に載っていたりして、

  「義務接種は違憲か?」等の論争がなされていた。

  それを受けて、90年代に予防接種義務がかなり「緩和」され、任意接種が増え、

  接種率も減っていった。

  しかし、2000年代に入ると、むしろ「予防接種率が低い」というのが

  「世論」になってしまい、厚生労働省の方がおいてきぼりになってしまった。

  厚生労働省にいわせれば、「自分たちはぶれていないのに、世論のほうがぶれている」と

  文句もいいたくなるだろうし、その気持ちも分かる。

  しかし、小生の個人的な「見立て」では、「世論」が一定なわけがないのである。

  ここで「世論」を形成するのは、勿論マスコミ科学記者論説委員世論に参画するが、

  主要な世論形成者は「母親」なのである。

  そしれ、これはあたりまえだが、「母親は世代を経ると入れ替わる」のである。

  つまり、予防接種による事故報道等で知っている「母親」とは、70~80年代に

  「母親になった人」である。

  彼女らの努力により、厚生労働省は90年代に義務接種を緩和したため、

  「70~80年代の母親が第二子第三子を接種させるとき」には制限が緩和されたので

  「溜飲を下げた」訳だ。

  しかし、90年代に「初めてママになった人」(90年代に第一子を出産した人)は、

  そのころの育児雑誌とかで「先輩ママ努力で義務が緩和されたのか~」と

  読んで、「ふ~ん」てな感じである。

  「自ら勝ち取ったハナシ」じゃないので「どこか他人事」である。

  で、2000年代に「初めてママになった人」に至っては、

  そのような「闘争」が20年前に繰り広げられていたこと自体を「知らない」。

  知っているのは小生のような法学部出身者か、ベテラン科学記者だけだ。

  また「たまごくらぶ」等の育児雑誌も、90年代と違って、2000年代には

  そのようなことを紙面に取り上げない。

  となると、「予防接種の怖さを知らない母親」からすれば

  「なぜ接種させてくれないの!」となる。

  分かりやすく言えば

  「予防接種禍を知っているのは、今の母親世代じゃなく、おばあちゃん世代である」という

  世代ギャップに、厚生労働省は早めに気付くべきだった。

 
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