2024-11-11

街なかをぺこらと一緒に歩いていると、ふと前方にすらっとした美女が歩いているのが目に入った。

なんとなく目で追ってしまっていた僕に、すかさずぺこらの視線が突き刺さる。

 

「…何見てるぺこ?」

 

その声にハッとして顔を向けると、ぺこらが少しムッとした表情で腕を組んで立っていた。

表情は怒ってるのに、ほんのり頬が赤い。

 

別に、見たかったら勝手に見れば?ぺこーらは何も気にしてないぺこだし!」

 

そういうんじゃないよと慌てて弁解すると、ぺこらはツンっとそっぽを向いたまま、ぷいっと鼻を鳴らした。

「ふーん、そうぺこか?どうせ、あんな綺麗なお姉さん見たらぺこらなんて眼中にないんでしょ?」

 

少し拗ねたような声が、なんだか可愛くて思わず微笑むと、ぺこらはさらに顔を赤くして言った。

 

「わ…笑わないでぺこ!別に嫉妬なんかしてないぺこよ!ただ、あんたが見るべきなのは…ぺこらだけでしょ…?」

最後の方は小さな声でボソッとつぶやき、顔を少しうつむけるぺこら。

 

いつも強気彼女不器用な可愛さに、すかさず謝り、その後はずっとぺこらの隣をしっかり歩いた。

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