■お盆に置き提灯を組み立てる
妻の実家ではお盆になると、仏壇の前に置き提灯を組み立てて灯を灯し、先祖を迎える。
これを組み立てるのが、ここ近年の自分の仕事だ。
この置き提灯、すごくよくできている。組み立てに工具は不要で、木製のパーツをはめ込んで、電球のコードを通して、紙製の提灯を吊るす。順番やパーツの向きにさえ気を付ければ、自分でも、子どもでも簡単にフィニッシュまで持っていける。
自分の実家にはこの慣習や提灯がなかったのもあって、毎年これを組み立てるたびに「ああ、職人の仕事だな」と感嘆している。見た目からは岐阜提灯のようで、割と高価なものなのかもしれない。
お盆に置き提灯を組み立てるのが好きだ。誰か共感してくれるだろうか……とセミが鳴いているお昼に思ったのだった。
ツイートシェア