「もう別れよう」と別れ話になった彼女。理由はお互いの価値観の違いとか、些細なすれ違いが積み重なってお互いがどんどん窮屈になって行ったこととか、まぁそういうありきたりな感じ。
けれどお互いに、身体の相性は最高だった。どうしても最後に一度だけ、と思ってしまうのは2人とも仕方なかったのかもしれない。
セッ◯スの快感の中で、ネジが吹き飛んでしまったのかとんでもないことを思いついたらしい彼女が言った。
「最後にナマでしよない?」
「妊娠したらヨリ戻そうよ。妊娠しなかったら、このまま別れよう」
中出しギャンブル一本勝負。俺たちは果たして勝てるのか。そもそも、結果がどう転んだら「勝った」ことになるのかさえ、知らなかった。
その夜、満月が輝く森の中、俺たちは古代の祭壇に向かった。この地には、愛を試すための禁断の儀式が伝わっていた。祭壇には、二人の愛の証として魔法の薬草が捧げられていた。 ...