2024-05-26

うちの猫

家でまだ三毛猫が生きていたころに

夕方になると、猫を撫でにきてた小学生がいた

撫でにきたっていうか「ねこだー!」って騒いで猫を見たらどこかに行ってしまうのだが

もしかして、撫でたいのかなと思って

ある日、またいつもみたいに夕方きた小学生

とこに猫を抱いて連れてきたら、恐る恐る撫でていた。別の日には手のひらにキャットフード

乗せて、食べさせてあげたりもした

だけど、しばらくして三毛猫は体調を悪くして

亡くなってしまった

それも知らずいつも通り小学生が「ねこちゃん」と会いにきてくれた私は「猫、もういなくなっちゃったんだよ」と言ったら何か察したように

その日は帰っていった

で、次の日、夕方小学生は悲しそうな顔をして

猫じゃらしをいつも三毛猫が寝ていた場所にそっと置いてどこかへ消えた

私はその猫じゃらしを部屋のテーブルに置いて

「あそぶやつがいないんじゃなぁ」としばらく

眺めていた

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