■友達が語った思い出でもきいとくれ
「全身に溶けた夕焼けを浴びる様に遊び果てた」
よく私の友達はこんな事を言う
小学生ぐらいの頃の話だ
友達には幼なじみがいた
だけど性別が違くて一緒に遊ぶ機会は滅多に
無かったのだけど、ある日
二人で遊ぶことになった
走ったり、遊具を昇ったりしてる内に気づけば
日が暮れそうになっていたらしい
だけどそれでも遊ぶのをやめなくて楽しくて
果てた頃に二人とも汗だくだった
汗をかいて友達の下着が透けていることに気づいたのはその幼なじみが顔を逸らしたかららしい
そこで友人は初めて「男の子って変だな」て
思ったとか
結局、幼なじみとはその後どうなったかは
教えてくれないけれどいつも友人の右手には
小さなダイヤが散りばめられた銀色の指環が
人差し指をきゅっと締め付けている
ツイートシェア