■生きようか
きのう、死んだ人の送別に行った。
泣いてる人、しんどそうな人、たくさんおった。
気持ちが遠く、本人を知らない人間もおった。
光が射してた、窓から光が射してた。
死んだ人間を美化するのは、死んだことに失礼だと思う。
わたしは、死んだ人間を良い人間とは思わない。
年相応の不器用際だつ人間が何か暗い衝動に身を任せてしまっただけだ、と思う。
ただ学びの一つもなく、教訓にもせず、ただいなくなったことだけが人間の持った意味だと思う。
その荷物をわたしは持たない。
ただ、もうなんの発展もない、記憶でしかない存在を忘れないようにしようと思う。
それが死だ。
呪われることは簡単だ。
わたしは縁を見て、意味もなく、忘れないようにする。
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