なんちゃら抜き言葉、と呼ばれる概念は色々あるんだが、それらの根本的原因は何かと考えると、これは言葉のリズム感の変化なんじゃないか、って思うわけよ。
つまり省略された言葉というものに耳もしくは脳が慣れちゃった。これは適応と言ってもいいかもしれない。
たかが一音が抜けただけで細かい奴だなあ、と思われるだろうか。だけどリズムの世界において、「一つズレる」のはとても重要な変化なのではないか。
言葉が持つリズムが変化する時、その瞬間に生じる歪みに気付くか、気付かないか。そのセンサーがすなわち感性、リズム感というものだろう。審美感と言い換えてもよいが、時代と共に人のそれが変わりつつあるように思う。
言葉といえば最近の若い子はみんななんとなく音がこもったしゃべりかたしてるように感じる そう感じてるのは俺だけかもしれんけど
アクセントの平滑化だったか、言葉の起伏が小さい話し方が近年進行中だそうだが、それによる不明瞭化みたいなのはあるかもしれない。 あと、口を大きく開かない、とかね。