旅行の帰り、地元も近くなってきた乗換駅で、階下のホームからなにか揉めるような声が聞こえた。しばらくして階段を駆け上がり男性が現れ、次いでそれを追う駅員が見えた。
駅員が捕まえてと言い、持っていたキャリーバッグで進路を塞ぐも避けられた。私の前にいた他の人も躊躇っているようで、このままだと逃げられるのはと衝動的にキャリーバッグを引きながら走り、捕まえることに成功した。存外あっさりと追いついたが、恐らく男の体力が階段を駆け上がった直後で尽きていたおかげだろう。男は抵抗せず、そのまま駅員に確保された。今思えば、抵抗されることや、刃物等を持っている可能性もあったのに、無謀なことをしたものだ。
駅員の通信のやり取り的に痴漢の疑いのようだが、すぐにその場を去ったので詳細はわからない。その容疑の真偽もわからない。身勝手な話だが、図らずも冤罪に協力した形にはなりたくないものだ。
正義マン
今どき監視カメラもあるし、冤罪なら逃げない よくやった!