2023-07-23

夏目漱石「坑夫」より

人間のうちで纏ったもの身体だけである身体が纏ってるもんだから、心も同様に片づいたものだと思って、昨日と今日とまるで反対の事をしながらも、やはりもとの通りの自分だと平気で済ましているものがだいぶある。のみならずいったん責任問題が持ち上がって、自分の反覆を詰られた時ですら、いや私の心は記憶があるばかりで、実はばらばらなんですからと答えるものがないのはなぜだろう。こう云う矛盾をしばしば経験した自分ですら、無理と思いながらも、いささか責任を感ずるようだ。して見ると人間はなかなか重宝に社会犠牲になるように出来上ったものだ。

  • ごちゃごちゃ言ってないでやると決めたことは10年はやれって話。1年やそこらで目移りするのはお前の精神力が弱すぎるだけ。あるいはお前なら2,3ヶ月でキョロキョロしてそうだが。

  • さすが!英語研究も官費留学も教員の仕事も全部投げ出して新聞にチラ裏文学垂れ流しながら寺で座禅組んで生活してたモラトリアム人間の言うことは違うね!生まれが上流じゃなかっ...

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