2022-11-11

インフレ緩和期待で

10月の米CPI総合指数の前年同月比上昇率が7.7%と市場予想(8%程度)を下回り「ようやく良いニュースが出た」(バンク・オブ・アメリカ)との受け止めが広がった。これまでCPIは予想を上回って投資家失望を誘うケースが多かっただけに、下振れ方向のサプライズ市場の反応が大きくなった面もある。

連邦準備理事会FRB)が12月13~14日に開く米連邦公開市場委員会FOMC)で利上げ幅を過去4回の0.75%から0.5%に縮小するとの観測も広がっている。金利先物市場では0.5%の利上げ予想が9日の57%から80%超に高まった。次のFOMCの直前には11月分のCPI公表も控える。利上げペースや最終的な政策金利の到達点を巡る思惑で市場の変動が大きくなる展開は当面続きそうだ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん