「コンビニにはいれたてコーヒーをやめられない理由がある」──そう話すのは、流通小売り・サービス業のコンサルティングを約30年続けているムガマエの岩崎剛幸代表。そもそも、各社が100円コーヒーに力を入れるのはなぜか。セブンが値上げに踏み切った理由は何か。コンビニ業界に詳しい岩崎氏に聞いた。
コンビニ各社が100円コーヒーに力を入れるのはなぜか(出所:プレスリリース、以下同)
「高い粗利率」が最大の魅力
岩崎氏は、コンビニがいれたてコーヒーに注力する理由の一つに「高い粗利率」を挙げる。
「セブンのコーヒーの原価率は46~47%、粗利率は約53%といわれています。コンビニの平均粗利率は30%程度なので、コーヒーは高粗利のいい商品なのです。セブンの場合、年間10億杯のコーヒーを販売しており、売り上げ1000億円として粗利は530億円になります。100円でも十分もうかる、やめられない商品なのです」(岩崎氏)https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2206/15/news049.html