滅多に売れないコンドームがやたら売れる日だったのだが、買って行く人達が大人数のグループばかりだったのが謎。男女混合グループもあれば男子のみのグループもあった。一組だけだったら、そんなこともあるんだと思って忘れるんだけど、何組もそんなのが来ると、今日って何の日? みたいな疑問がわく。
仕事を上がって店をでたら、先の若者集団が店の横でまだたむろしていたので、びびった。しかもわらわらと近寄ってくる。
「家近いの?」
「歩き?」
「あ、その車で帰るの?」
こっちが距離を取って返事は首肯くだけにして足を止めずに通りすぎると、
「気をつけてねー!」
「バイト頑張ってねー!」
「ばいばーい!」
と、酒が入ってる訳でもなさげなのに小学生よりもテンション高く手を振ってくるので、私は手を振り返してさっさと帰った。
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